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ブックビルディング
ブックビルディングの誕生以前は、1988年にあった「リクルート疑惑事件」の様に新規公開に不透明な部分がありました。これではいけないと後に新規公開の透明性を高める為に「入札制度」が導入されました。しかし、入札制度は機関投資家が加わらず入札時に途方も無い高値で決まり、公開時に急落する事を繰り返しました。新規公開はリスクが高いと言われ一般投資家から敬遠されたのはこの時期です。

過去の苦い経験の後に生まれたのがブックビルディングです。その仕組みは新規公開に先立ち主幹事証券が機関投資家にヒアリングを行い、新規公開会社と打ち合わせをして、入札の上限と下限を決めてその範囲の中で投資家に入札してもらう制度です。

ブックビルディングの始まりは1998年です。当時、私は入札制度の延長と考えていましたので注目していませんでした。しかし、某証券会社の営業から手渡された資料の中にこの年の運用好成績上位のファンドマネージャーが紹介されていました。びっくりしたのは、どのファンドマネージャーもブックビルディングで新規公開株を入手してファンドに組み入れていた事でした。 ブックビルディングで公募株を入手する事は、『株式投資で大変有利な投資だ』と言うことをプロが実践していました。

ブックビルディングのスケジュールは次の様になっています。
上場審査をクリアした新規公開会社は目論見書を発行して公募株数、売り出し株数及び公開日程を発表します。

(例) 2336 アセットマネージャーズの場合
平成14年10月4日 関東財務局長宛てに有価証券届出書が提出される。
ブックビルディング方式による公募1300株、同売出し1000株
10月18日 仮条件決定 (110,000から135,000円)       
10月22日〜10月25日 ブックビルディング入札期間       
10月28日 公募価格決定(135,000円)       
10月30日〜11月5日 申込期間(購入資金払込期間)        
11月7日 払込期日        
11月8日 上場(売買出来る日)(初値271,000円)

解説
仮条件が決まったらブックビルディング期間中に入札価格と株数を各幹事証券会社に入れる。
公募価格決定後に割当の有無が知らされる。割当があった場合のみ申込 期間内に購入資金を払込。
1株割当があった場合11月5日に135,000円を 払込11月8日に初値271,000円で売却する。
271,000円−135,000円−手数料(証券会社によって違うが約1%)
残りが利益(約13万)となる。この場合、初値の対公募値上昇率は100.7% となります。

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